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自分だけの地図を作るにはアウトプットするしかないのです

「自分を変える」ために必要な考え方【原因論を捨てる】


「自分を変える」と決心してもなかなか変えることができないことは多々あります。

それは、ホメオスタシス(恒常性維機能)という機能が私たち人間、いえ、生物に備わっているためです。

ホメオスタシスはいわゆる本能というわけですから

それを乗り越えられるためには非常に強い意思力(理性)が必要になります。

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強い意思力に必要なのは、「目的」です。

過去あるいは現在の自分を「どのように変えたいか」という目的を考え、現状から一歩飛び出していかなければなりません。

 

また、「自分を変える」という目的の達成には「現在の自分」に対する考え方が重要になってきます。

アドラー心理学ではその考え方は2つあり、「原因論」と「目的論」と呼ばれています。

 

書籍「嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え」では、自分を変えるためには過去に縛られる原因論を捨てるべきだと語られています。

原因論と目的論

原因論とは「過去の出来事が原因で現在の状態にある」という考え方です。

一般化すると

「過去にAだったから現在Bである」や「昔からCであれば、今ごろDだったのに」

といった考え方のことです。

 

具体的な例であれば

  • 人を信頼できない人「昔に友達に嘘をつかれたから、今でも人を信用することができない」
  • 今の生活に不満がある人「子供の頃から勉強をしていれば、今ごろは安定して豊かな生活をしていたのに」

 

一方で、目的論とは「何らかの目的がある上で現在の状態を作り上げている」という考え方です。

一般化すると

「Aという目的があるから現在はBである」あるいは「Cを実現したいから、今からDを頑張ろう」

といった考え方です。

 

具体的な例であると

  • 人を信頼できない人→あまり人と関わりたくないから、人を信頼しないと決めている(無意識的に)
  • 今の生活に不満がある人→充実した豊かな暮らしをしたいから、手に職付けるため今から〇〇を勉強する

2つの考え方の最も違うところは、「過去と現在の因果関係への捉え方」です。

原因論では「人は変われない」

過去に逃げる

原因論では現在の状態には必ず過去の原因があると考えます。過去と現在に必ず因果関係がある考えです。

普通の考え方にも見えますが、この考えは現在の状態の「責任」を過去に転嫁することにもなります。

過去の出来事・やったこと・やらなかったことを言い訳にして、「現在の状態はしかたがない」という思考になります。

現在の状態をどうにかしようと考えるのでなく、過去に原因を求める思考をすると

結果的に何も変えることはできません

可能性に逃げる

原因論を持つと陥るもう一つの思考があります。「もしも~だったら…なのに」と可能性の中に逃避することです。

  • もしも昔から〇〇をやっていれば今ごろ…
  • 時間さえあれば…
  • 環境さえよければ…
  • もっと若い頃から始めていれば…

 

変わりたいけど失敗するのが怖かったり、納得いかない現状を直視したくないときに考えがちです。

しかし、「もしも~だったら」と考えるだけではそれは言い訳です。何も変わりませんし、変えることもできません。

 

「昔~だったから…だ」や「(昔から)もしも~だったら…今ごろ」といった言い回しで考えている方は注意が必要です。

よく聞く台詞を使うなら『「できない理由」「やらない理由」ばかりを探しても何も解決しない』ということです。

目的論で「人は変われる」

現在に生きる

目的論では何らかの目的の上で現在の状態にあると考えます。

過去の出来事と現在の状態に必ずしも因果関係はない考え方です。現在の目的に目を向けてものごとを捉えます。

 

「過去に何があった」ではなく、「現在それをそう解釈するか」を重視します。

自分の目的に沿って、過去の出来事を現在の自分が「どのように意味づけるか」ということです。

過去自体を変えることはできませんが、過去の解釈を変えることは可能でしょう。

さらに、これからを変えることは自分の目的の在り方しだいです。

 

自分の過去がどうであれ、現在の自分がどうなりたいか(目的は何か)+それを達成するためにどうすれば良いかに注目する考え方です。

これからを決めるのは今の自分

 現在の自分の目的は何かを考えて、小さな1歩を踏み出すことが「自分を変える」ことに繋がります。

原因論で考えることを目的論では以下のように考えることができます。

  • もしも昔から〇〇をやっていれば今ごろ…

→自分はこうなりたい。今の自分には何ができるだろうか

  • 時間さえあれば…

→時間を捻出するにはどうすればいいか。テレビを見る時間を減らしてみよう。

  • 環境さえよければ…

→環境のせいにはしていないか?この環境から抜け出すために〇〇しよう。

  • もっと若い頃から始めていれば…

→本当に年齢は関係があるのか?今から挑戦するなら何をするべきか。

 

原因論のように過去を使った言い訳、責任転換ばかりで足踏みをするのではなく

目的論では現在の目的に目を向けて、1歩前に進もうとする考え方をします。

 

現在の目的や課題を「どうすれば達成できるか」「どうすれば解決できるか」を考えることで「人は変われる」ようになります。

 

過去の出来事に目を向けて「どうして変われないのか」ではなく

現在の目的に目を向けて「どうすれば変われるのか」を考えて行動を起こすことで

きっと、あなたは変わることができるでしょう。

 

参考書籍「嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え

哲人と青年の二人の議論を通して、アドラー心理学について学べることができるような構成になっています。読みごたえもあり、おすすめです。